
第10回 夫の小遣いを減らさずに、節約は可能?
第10回の相談者は34歳専業主婦のくんちゃんさん。住宅取得と出産に向けてプランを立てているところだそうです。忙しい夫にどうやって節約に協力してもらうか?本当にマイホームは必要なのか?保険での資産形成は正解なのか?――
まさに、この世代に共通する家計のお悩みかもしれません。今回、花輪さんのアドバイスで長期的なマネープランの考え方に変化があったようです。
●相談者プロフィール
・くんちゃんさん(ハンドルネーム)
・34歳(専業主婦) ・夫(33歳・会社員) ・東京都・賃貸マンション ・ココマネ家計簿歴 1年
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――相談者
今回、家計簿診断に応募したきっかけは保険相談の際に支出が多いと指摘されたからで。夫の小遣いなど渡し過ぎでしょうか。
――花輪
夫の小遣いは年収の10%を目安にするといいですよ。今は5万円+携帯代なので、携帯を含めて6万円くらいでいいんじゃないでしょうか。
――編集者
通信費4万円って携帯代ですか? かなり高いと思うのですが。
――相談者
高いですか! 夫婦とも1万5000円程です。他キャリアや固定電話にかけることも多いからかな……。
――花輪
不要なオプションは徹底的に外し、プラン見直しもショップに相談してみてください。
――編集者
通信費の残りはインターネット。これも高めですよね。
――相談者
実は安いプロバイダーに乗り換えようと思ったところ、古いものを解約するのを忘れていてしばらく両方支払っていたんです~!でも夫がなぜか安い方を解約してしまって。違約金もかかって困りました。夫は仕事も忙しく、細かくチェックするのも苦手なようで。
――花輪
プロバイダーと回線がセットになった安いプランもありますよ。引越しなどのタイミングで見直されては。
――編集者
光熱費も見直せそうですよね。
――相談者
これでも減ったほうなんです~! 以前は二人の電気代が1万5000円なんて時も。弟夫婦が5000円でやりくりしているのを知って最近は頑張っているのですが。水道代は夫が朝・夜シャワーを使うので……。流しっぱなしを注意すると「もっと稼いでくるから勘弁して~」といわれちゃって。
――花輪
それならまず、こっそり節水シャワーヘッドを導入しましょうか。商品によっては水圧もそのままで40%ほど節水・節ガス効果があるんですよ。
――相談者
へえ、そんなのがあるんですね! それならできそうです(笑)。
――花輪
その他で気になるのは生命保険料。貯蓄型とはいえ月6万5000円は少し高めだと思います。
――相談者
老後1500万円必要と言われ、月5万円を支払ってます。
――花輪
その発想自体は正しいのですが、老後資金を準備する手段は保険以外にも、定期預金、投資信託などたくさん選択肢があります。今は財形で3万円、貯蓄型保険で6万円(終身保険、養老保険)ですから保険の比率がやや高め。子供ができても学資保険には入らず、貯金の比率を増やすといいですよ。
――相談者
医療保険はどうでしょうか。私はここ最近、盲腸で入院したくらいで、元が取れない気がしてて。
――花輪
今くらい貯金があれば解約していいと思います。月5000円でも年間で6万円、30年で180万円ですからね。その分を貯金して医療費はそこから出せば大丈夫。
――編集者
月5000円、浮いた分で投資を始めてみてもいいですよね。
――相談者
そうですね、実は投資には興味があるんです。でも、まわりで投資信託を始めた人はみんな損をしていて。
――花輪
一気に投資せず少額で積み立てていくのがお薦めです。ネット証券の投資信託なら月1000円から積み立てができるんですよ。
――相談者
それならやってみたいです。勉強も始めてみます!
――編集者
最後に一番気になるマイホームのお話ですが……。
――花輪
若いうちに買わないと、とお考えのようですが必ずしもそうともいえません。戸建ての場合、20年くらい経過すると修繕も必要ですし。
――相談者
そうなんですね。ちなみに先生は賃貸派ですか?
――花輪
私は賃貸です。若い頃は会社の近くで働いて、老後に郊外に住宅を買うのも悪くないかなあって。もちろんその分しっかり貯金をしなければなりませんが。私たちの親世代は持ち家率が高いですから、親の土地に、兄弟と3階建ての家を建てるという手段もありますよ。
――相談者
そう考えると焦らなくてもいいのかもしれませんね。なんだか前向きな気持ちになれました! ありがとうございます。
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今回の相談者:くんちゃんさん(ハンドルネーム)の感想
早速アドバイスいただいたことを実行に移しています。
通信費の見直しのため、携帯ショップへ。通話用の安いプランに加入し、2個持ちにしました。保険も私の掛け捨てのものは投資に回すように動いています。
家の購入に関してはやはり親世代の考え方が影響していたようです。『何がなんでも買わねば!』と躍起になっていたのですが、花輪さんのお話を聞いて『そんなことないかも……?』と考え方にも変化がありました。
おカネの使い方は自分のモノの見方や性格にリンクしていると思うので、否定されてしまうと非常に辛いものがありますが、親でも賢い使い方を知らないので、今回は非常に勉強になりました。おカネのことを考えるのは好きみたいですし、一生ついてまわるものなので、もっと詳しくなりたいと思いました。
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ファイナンシャルプランナー 花輪陽子さん
CFP認定者。(財)生涯学習開発財団認定コーチ。
三重県出身。外資系投資銀行で8年間勤務するものの、リーマン・ショックの影響で部門が閉鎖となり、早期退職を余儀なくされる。さらに、同時期に夫の会社も倒産。家計の年間支出を160万円カットし、夫婦で大ピンチを乗り越える。ライフプランを軸とし、資産形成、住宅、保険のバランスを考えた不況に打ち勝つお金の提案を得意とする。
ライフプランについての執筆、講演を多数行いながら、パートナーとダブルインカムで時代を生き抜くマネースタイルを実践している。 公式サイト http://yokohanawa.com/
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